韓国旅行(5)
「これからお父さんの事務所に行きます」…えっ!?事務所ですか?
バスに乗せられて連れてこられたところは「富川市議会」。
日本の市議会と違って、市議会の建物の中に個人の事務所があるらしい。
そして何だかそこは物々しい。
「デモしてますね」
なんでまたこんな時に来ちゃったのかしら。
でも何だか和やかな感じ。どうやらデモもお昼休憩のよう。
そういえば警察の車が正面玄関にずらっと並んで、
その前に「POLICE」と書いた防弾!?の盾が並べてあるけど、
肝心の完全防備の警察!?らしき人はいない。
なんだか楽しそうに話をしてたり。
それでも私たちが建物の中に入ろうとすると、一旦止められ、事情を聞かれ、
トランシーバーで中の人に「日本からお客さんが来ました」と言うような韓国語。
いや、そんなたいそうな客じゃないんですけど…。
中から許可が出たらしく、回転ドアの鍵が開けられ、「どうぞ」。
ものすごい警備の中、VIP待遇で通過。
お父さんに会う前のエレベーターの中では超緊張。
そして数人の議員の事務所を通過して、お父さんの事務所へ。
中には何人かの人もいて、お父さんによる紹介。
名刺を渡され、ご挨拶。
ところが、このお父さんがとんでもないお偉いさんで。
事務所でもらったお土産(ウィスキーとかお酒を飲む白金の足つきのグラス2つらしい)と
企画財政委員会の常任委員長だったのよ。
それで、お父さんの下で働いてる委員さんが
私たちが来たことを聞きつけたのか次々事務所を訪れ、名刺を配り、挨拶してくれて。
こっちは普段から名刺なんて使うことのない一非常勤講師だし、
こんなことになるなんて思ってもないから、名刺なんて持って来てないし、
ていうか、公務員でもない、ましてや姉妹都市の住民でも何でもない、
ただの姉妹都市にある一日本語学校の非常勤講師3名とそのお友達1名の私たちを
市販されてないオリジナルで作ったお茶を飲みながら、しばし談笑。
そして予約の時間がそろそろなんでと食事会場へ移動。
その間もお父さんは、ああやっぱり上に立つ人ってこういう人多いんだな、というような
超マイペース。
娘の問いかけは無視したり、表に車が回されてないってちょっといらだったり。
そんな休憩が終わって、ペットボトルを打ち鳴らしながら踊っているようなデモが
食事会場ではお母さんも合流。
そして姉妹都市だから姉妹関係ってことでと、
なんでもここの食事はこの商工会議所の人が準備してくれたんだとか。
私はてっきり学生の家族とのプライベートな食事会だと思ってたよ…。
そして、名刺だけでなく、一人ひとりに伝統お面の飾り物のお土産まで!
だから…公務員でもない、ましてや姉妹都市の住民でも何でもない、
ただの姉妹都市にある一日本語学校の非常勤講師3名とそのお友達1名の私たちだから何のメリットもないんだけどな…申し訳ない。
そしてそのお土産プラス、前日に電話で用意してもらってた一人用のチゲ鍋、
せっかく帰れるように荷物をまとめたのに、最終日の荷物の増えようったら…。
お父さんの長~い乾杯の挨拶を聞いて(おまけにそれを通訳するからさらに話は長い)
この日の料理は韓定食。
本当は一皿ずつ出てきて数時間かけて食べるものを、私たちは時間がないからと、
これはおいしくないから食べないで、こっちを食べなさいとか、
珍しい食材の話なんかを聞きながら、楽しく食事。
お父さんは「娘さんのことは心配しないで」と言うと
「お母さんは心配ですか」と聞くと、うんとうなずくお母さん。
それを見た学生が日本語が少しわかるというお母さんに
ん?って思って学生が韓国語で通訳して、なんで「ありがとう」って言ったの?と聞くと、
「寂しいって言ったのか~私は『お母さんは優しい』って言ったのかと思ったよ」と。
上品なお母さんはちょっと天然でした。
食事もほぼ出尽くし、残りは数品になると、しきりにお父さんの電話が鳴り出して。
最初数回は軽くあしらってたけど、どうにもならなくなったのか
「料理はあと、2品ほどあるけど、私はどうしても出なくてはいけない会議が始まったので、
商工会議所の人たちとともに部屋を出て行きました。
そして全ての料理が出揃い、おなかいっぱいになって次の場所へ移動。
お母さんとはここでお別れ。
別れ際に「次に来る時は、うちにホームステイしてくれてもいいから」とありがたいお言葉。
次に向かったのはスタジアム近くの漫画博物館。
なんでも富川は「漫画」にも力を入れているよう。
入り口に行くと「理事長が来るので、お待ちください」と言われ、理事長!?
しばらくしてそこに通訳を引き連れ理事長登場。
通訳が「それでは漫画博物館の理事長であり、
またもやVIPな待遇じゃないですか!
そして理事長による歓迎の言葉の後は、理事長自ら案内&説明に。
いいんでしょうか、こんなにVIP待遇で。
理事長自らの口で韓国の漫画の歴史が語られ、
漫画博物館をつくるにあたっての苦労も語られます。
しかもちょっと茶目っ気のある理事長さん。
韓国の有名漫画家の年表欄に「私はここね」とちゃっかりアピールし、
「アンパンマンの作者のやなせたかし先生に会ってお話もしたことあるんだけど、
やなせ先生が70歳を過ぎてアンパンマンの人気が出たそうだから、
私もそれを思ったら、まだまだいけるなって思ったんだよ~」と夢を語り、
突然みんなで写真を撮りましょう。と言うかと思えば、
特に「このキャラクターは韓国の漫画でもイケ面で有名だから、
韓国の昔の漫画喫茶のようなところを再現したところでは
「本当はここは中に入っちゃいけないんだけど、権利を使って許可するよ。
ほら、中にいる人形も一緒に写真を撮りたいようだし」なんて言ったり。
そんな理事長のお話はまだまだ続く…。
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